CAP制度

今日はうちの教授が、受け持ちの学部3年生の授業を受講する学生が少ない、と嘆いていました。
その理由は、2年前に入学した学生から適用されたCAP制度というルールのためです。
CAP制度とは年間に取得できる単位に制限を付け、1年2年でたっぷり単位を取って4年になったら学校に来ない、という学生をなくすための仕組みです。
しかし、もともと必要な知識が多い自分の専門の学生も、   な専門の学生も"うちの大学の学生"という括りで一律に半年26単位くらいしか取得できないようにしたため、少々専門が違っても将来必要な知識なので受講していた、という学生がうちの教授の授業を聞きに来なくなったのです。
 
文系の学生では結構前からこのルールが始まって、4年生でも授業があるなんて嘆いている友人を何人も見ていますが、自分はこのルールは必要ないと思うし、速やかに廃止すべきだと思ってます。
このルールは実際には(がんばっても単位にならないので)勉強したい学生の意欲を削ぎ、勉強をしたくない学生は楽に卒業単位が集まるかの作戦ばかり考えるようになってます。
 
各大学はその大学のCAP制度によってどれくらいの効果が出てきたのか、4年生に授業を取るようになった、という結果ではなく社会に出てからの知識がちゃんと身に付くようになったか、の結果をしっかり報告して欲しいと思いますし、うちの大学の執行部には意欲を持った人のやる気を削ぐだけのルールとなっている現状をしっかり直視して欲しいと思います。
 
うちの教授は"自分のコースではその教育方針(CAP制度)では効果を発揮しないことがわかったので自分のコースだけは廃止したい"と唱えてますが、自分も同意します。